【参加者募集中】里山再生ボランティア入門講座〜檜原村の里山農業を学ぶ〜  

里山再生活動は、種と在来作物の継承・生物多様性の保全・農地の景観回復などを含む活動です

昨今、様々な環境問題が深刻化する中で、里山保全の大切さが見直され、地元の人だけでは難しくなった環境保全の担い手としてボランティアの存在が注目されるようになりました。

檜原村藤倉地区に拠点を置くNPO法人さとやま学校・東京では、都会から来たボランティアが中心になって環境保全や、地域の生活文化継承を担うような活動を展開してきました。活動を通して、環境に負荷を与えない循環型暮らしをしていた人たちの知恵や技を学び、それらを次世代に伝えることの必要性を感じています。

外から来た人がボランティアとして参加する時に大切なことは、地域の環境やそこで培われてきた固有の生活文化などに対する理解を深めておくことです。この講座では、地元の達人から畑作業を教えていただいたり、周辺の山を案内していただいたりして、藤倉で行われていた循環型暮らしにおける農業や食文化などを体験的に学びます。また、それぞれの視点から里山農業を研究されてきた専門家のお話を聞き、里山の循環型農業継承の意味を学びます。環境保全や循環型農業に関心がある方、ボランティア活動に参加したい方はぜひご参加ください。  

プログラム

プログラム詳細

12月22日(日) 無料開催です!   

「説明会」と「冬の農仕事ー堆肥置き場作り」

午前中はNPOスタッフによる今回のプログラムの説明と地域に関するプチレクチャー。午後は、落ち葉集めと畑の堆肥置き場を作る材料(モミノキ)を取りに山の中へ。それらを畑まで運び下ろして堆肥置き場を完成させます。自然をどのように利用してきたか?里山暮らしの流儀をまずは体験してみてください。

1月12日(日) 農実習

「歩いて知る藤倉の伝統農業(山歩き)

1960年代ごろまで自給自足に近い暮らしがあった藤倉地区。重要文化財小林家住宅をはじめ尾根には古民家が点在し、周囲には急峻な山を切り開いて作った畑の跡を見ることが出来ます。地元講師の案内で歩き、かつての循環型暮らしをリアルに感じてみます。

2月2日(日) 農実習 ②

「冬の農仕事ー昔ながらの石積み」

藤倉地区のような急峻な山村では、急勾配の土地を畑にする場合、石や材木を使って土手を作り、傾斜の緩い畑にすることが行われました。土手作りは、農業の重要な作業の一つでした。今回は、校庭近くで石積みについて教えていただきます。

2月9日(日) 講義 ①

「1970年代の檜原村の雑穀調査から」

檜原村を含めた国内外で雑穀調査を行ってきた木俣美樹男先生から、かつての檜原村の農業の様子を伝えていただくと共に、世界的な視野からの雑穀を継承していく意味についてお話しいただきます。(午前中は、雑穀脱穀体験します)

2月16日(日) 講義 ②

「大豆在来品種と地球環境」

在来種栽培は地球環境とどう関わっているのでしょうか?2021年から2023年にかけて檜原村小沢地区でダイズ在来種栽培試験(写真参照)を行った京都大学土壌学分野の皆様から、地球環境と農業の問題、実験から見えてきた作物とと環境の関係などについて話していただきます。(午前中は、大豆脱穀体験をします。)

3月1日(土) 食実習①

「藤倉レシピの麦味噌を作る」

味噌作りは、今でも檜原村の人々にとって大切な冬仕事です。地元の方に10年前に教えていただいたレシピは、一般の味噌よりも大豆の割合が多いのが特徴。村の食生活を支えた貴重なタンパク源だったことがわかります。秋に収穫した大豆を使った味噌作りを体験します。

3月8日(土) 食実習②

「雑穀を知ろうーキビ、アワ、ホモロコシ」

普段なかなか口にすることのない雑穀、かつての檜原村ではお餅に入れたり、お米に混ぜたりしてよく食べられていた重要な食材でした。今回はおやつを作って、それぞれの雑穀を味わってみます。プチレクチャー付きです。

3月16日(日) 農実習④ 

「春の農仕事ー斜面畑を耕す」

だんだん寒さが和らいでくる3月、人々が畑に出て農作業を始めます。里山再生ボランティア入門講座も最終回。地元の方々と交流しながら早春の農作業について学びます。

テキストについて

1960年代、自給自足に近い暮らしをしていた頃の檜原村藤倉地区で行われていた麦の栽培のプロセスを聞き取り調査をしてまとめました。お話をしていただいたのは、今回の講座の講師でもある地元の田倉栄さんです。今回は、この小冊子をテキストとして参加者の皆様に配布いたします。(単発参加の方はご購入ください)

ご参加案内

定員  
20名(先着順)

対象  
高校生以上で、循環型暮らしや環境問題に関心があり、なるべく全日程に参加できる方 
標高差300mくらいの山道を歩くことが苦にならない方
檜原村藤倉地区でのボランティア活動にご興味のある方

講座時間  
11:15~16:00 
 11:15-12:00 プチレクチャーまたはワークショップ
 12:00-13:00 ランチタイム(お弁当は各自ご持参ください。季節の汁物サービスあり)
 13:00-15:00 実習または講義
 15:00-15:30 片付け、移動時間
 15:30-16:00 振り返りお茶会
*公共交通ご利用の方は、(往路)武蔵五日市10:08発藤倉行き(復路)藤倉16:40発武蔵五日市駅行きをご利用ください。
*お車をご利用の方は、予め連絡ください。駐車場所をご案内いたします。

受講料 
(全7回)  一般26,000円 学生13,000円・NPO会員17,000円
(単発参加)  一般4,000円  学生2,000円、NPO会員  3,000円
*食実習①、②はランチ付きになります。材料費を別途徴収いたします。
*説明会は無料でご参加いただけます。(要予約)
*受講料に含まれるものは、プログラム代、保険料、汁物&お茶代、テキスト(単発参加者は有料)、暖房費です

開催場所 
 NPO法人さとやま学校・東京 「藤倉校舎」  東京都西多摩郡檜原村藤原4814

アクセス 
 JR五日市線「武蔵五日市」駅下車。西東京バス「藤倉」行きバス50分。「藤倉」バス停より徒歩10分。

問い合わせ・申し込み 
 電話:042-598-0213  メールfujikurakousya@gmail.com

申し込み方法 
今回のボランティア入門講座への簡単な参加動機と一緒に・氏名・住所・電話番号・メールアドレス・年齢(学生の場合は学校名と学年)をご記入し、上記メールまでご送信ください。単発参加ご希望の方は、ご希望日をお知らせください。申し込まれた方には詳細をご案内いたします。

主催 
NPO法人さとやま学校・東京 


助成
地球環境基金