さとやま学校だより02号「NPO法人としてスタートしました!」

 檜原村が大好きで、様々な形でこの村に通っていた人たちが中心になりNPO法人「さとやま学校・東京」を立ち上げました。過疎化の進行によって檜原村の宝である伝統や文化、美しい里山の風景といったものの継承が困難になりつつあることに危機感を感じ、何か出来ることがあったらお手伝いしたいという思いからでした。
 準備をスタートしたのはちょうど1年前。目的を実現していくためには公共性のある開かれた組織にすることが必要ということで、団体は特定非営利活動法人(NPO法人)にしました。定款を作ったり、予算案や計画案を作ったり・・・と慣れない作業は時間がかかり、東京都の認証を受けるための申請書を提出したのは、去年の夏過ぎ。そして今年の1月24日、やっと認証書を受け取ることが出来ました。。
 
 NPO法人さとやま学校・東京は、当面、以下の4つのテーマを柱として活動していきます。
 一、伝統(生活)文化の継承
 二、斜面畑の再生
 三、観光振興
 四、地場資源の活用

 「伝統(生活)文化の継承」では、お祭りなど檜原村固有の文化を継承するためのお手伝いをしたり、生活様式の変化などで失われてしまった貴重な生活文化を掘り起こしたりします。在来農業、食文化、年中行事などについては、多くの人たちが体験したり、学んだり出来る場を作っていきます。
 「斜面畑の再生」は、これまで15年続けてきた小沢地区での畑活動(ひのはら里山ファーム)の経験を元に、檜原の斜面畑農業の楽しさを多くの人たちに伝え、就農仲間と耕作地を増やして行くことが目標です。そのために、急増する獣害の対策や、素人でも耕作しやすい畑のあり方などについても知恵を絞って行きます。

 「観光振興」は、檜原村が日本文化の原点のような里山の風景と暮らしに出会える場であることを世界の人たちに発信し、年間を通じて観光客が集まるような仕掛けを作ることが目標です。将来的には地元の収益や雇用に結びつくようなプログラム開発を行います。

 「地場資源の活用」は、さまざまな角度から、檜原村にある資源(土、石、古材、森林資源など)を見直して、NPOの設備作りや地域のインフラ整備などに活用すると共に、将来的に地元の収益や雇用に結びつくような製品開発を行います。

 檜原村の魅力を次の世代につなげて行きたいという大きな目標を立てたものの、NPOとしてはまだスタートしたばかりです。運営資金作りやボランティアの参加促進など課題はたくさんあります。それらを1つ1つ解決しながら息の長い活動を目指して行こうとしています。
 そして、目標の実現は現在のメンバーだけで出来るものではありません。NPO趣旨に賛同していただける方がいらっしゃいましたら、ぜひ様々な形で関わって目標の実現に力を貸してください。
 運営に参加していただける会員やボランティア、そして、金銭的なご協力をお願いすることになる賛助会員の募集などについては、来年度のスタートとなる4月号でお知らせします。よろしくお願いいたします。

>>会員やボランティアなどのご支援については、こちらをご覧ください。

さとやま学校だより02号「NPO法人としてスタートしました!」