親子キャンプを行いました

5月4日〜5日「親子キャンプ」を開催しました。ゴールデンウィークらしい素晴らしい天気に恵まれ、子どもたちの賑やかな声が校舎内外にこだました2日間になりました。

檜原村には、都会が失ってしまった豊かな自然があり、その自然の世界は多様で、不思議に満ちていています。また、檜原村には自然を巧みに利用してきた循環型の里山の暮らしもあります。そんな豊かな自然や暮らしを多くの方々にお伝えしたいというのが私たちのN P Oの目的でもあり、今回のキャンプのテーマでした。

実際、自然が素晴らしいので、キャンプが始まって近くの川へ行ったり、昔の人たちがやってきたように直火でご飯を炊いてみたり、月夜の晩に焚き火を囲んだり、美味しそうな山菜を探して畑を歩いてみたりすると、参加者のみなさんもその魅力にどんどん引き込まれていくようです。また、参加者の方々からも、スタッフが今まで気づかなかったさまざまなことを教えていただき、自分たちが想定した以上に中身の濃いキャンプになりました。

親子キャンプのスタートです。オリエンテーションの様子。
初日の午後、校舎近くの沢へ行きました。透明な水に新緑の木々が映っています。水の中の小さな生き物にも会いました。
家族ごとの飯盒炊さん。美味しいご飯が炊けました。

夕食後は、焚き火と共に歌ったり、おしゃべりしたり。このあと、当日初めて会った子どもたちによる即興パフォーマンスも始まりました。主催者が準備したわけでもなく、いつのまにかお客さま自身がプロデュースしていたステキな時間です。月の明かりが照明になってます。
翌日のテーマは、山の幸を味わうこと。畑に行き山菜を収穫し、山の斜面を下ってまたちょっと川遊び。
摘んだ山菜は、すぐに天ぷらに。ピザのトッピングにも使いました。このピザの台は、NPOで生産している小麦全粒粉100%で作ってあります。

このキャンプは、当N P O にとっては、初めての企画でした。校舎を改修している頃から、完成したらこんなことをやってみたいという計画がありましたが、実際に形にできたのは、自然学校業界では屈指の実績を誇るホールアース自然学校さんから丁寧なアドバイスを受けながら企画を作ったこと。また、スキルを持っている地域おこし協力隊の方々が実際にスタッフとして、運営に入ったことです。さらに直前には、スタッフによるリハーサルキャンプを実施。食事のメニューなどに関しても一つ一つ丁寧に考えながら作っていきました。

結果として、ほとんどのお客さまから満足したという声をいただくことができ、またスタッフも同時に楽しい時間を過ごすことができました。さらに私たちにとっては、檜原村藤倉というフィールドの可能性の大きさに気づく機会になりました。

自然は、四季を通じてどんどん変化していきます。これから夏の親子キャンプに向けての計画づくりをスタートします。(川上玲子)