「雑穀おやつ作り」を行いました。

2022年11月23日(水・祝)

農と食のワークショップ~地球で生きるための暮らしの作り方~第2回「落ち葉かきと雑穀おやつ作り」が行われました。参加者はスタッフ含めて3名でした。雨で落ち葉かきはできませんでしたが、雑穀に関しての知識を深められるとても良い時間となりました。

午前は檜原村に関しての映像を視聴した後、雑穀に関しての講義が行われました。

雑穀は近年ではブームとなっていますが、実はものすごいパワーフードであるということがわかっています。タンパク質や鉄分、その他の成分が精白したお米に比べて何倍も高いということがわかっていて、実際、雑穀栽培が盛んだった山梨県の棡原(ゆずりはら)は、かつて日本一の長寿村と注目を浴びたことがあります。

今年、NPOで栽培した雑穀は、キビ、アワ、タカキビ(ホモロコシ)です。

キビ

アワ

タカキビ(この地域ではホモロコシと呼んでいます)

ワークショップの里山ランチではタカキビご飯を提供しています(左のおにぎり)。お赤飯のようにほんのり赤くなり、食べるとプチプチとした食感があります。

ヘルシーなラインナップの本日の里山ランチの後は、いよいよ雑穀おやつ作りスタートです。今年収穫したキビを使ってキビ団子を作ります。

まずはキビを精白します。NPOでは雑穀も使える精米機を使用して精白しています。精米機に入れると中でキビの粒たちがぐるぐる回り薄い殻が剝かれて鮮やかな黄色い粒が見えてきました。これを炊飯器で炊きます。

精白のやり方に関して、参加者の方から「機械を使わないでやってみたらどうだろう?」という声が上がり、臼と杵を取り出して叩いてみました。また、すり鉢でする方法も試してみました。

それぞれ20分位やってみたところ、精白できたものは全体の半分以下。すり鉢では粒が割れてしまったものもありました。殻と実を分けるために箕を使ってみましたが、こちらもなかなかうまく分かれてくれません。

そんなことをしている間にも炊飯器からはとても良い香りが漂ってきました。キビを炊くと、香ばしいやわらかいお米のような香りがしました。食欲をそそります。

黄な粉は、栽培したスズノ大豆を煎り、今回はミキサーで粉にし砂糖と少量の塩を加えて作りました。手作り黄な粉も良い香りです。キビ団子作りセットをつくり、各々で丸めて「きび団子」を作ります。

そして、丸めたキビ団子を実食です。

キビの柔らかい香り。食感はもちもちとしながら、粒々感もあり、今まで食べていたもちとはまた違ったものでした。皆で食べながら「水のように身体に入っていく」と大絶賛の「キビ団子」でした。雑穀を食べていた地元の方から「キビはおいしい」という声をよく聞きます。

雑穀は、現代人に不足している生理機能を調整するためのミネラルやビタミン、食物繊維のバランスが良いのだそうです。健やかに生きていくために、これからも雑穀について学びながら、様々な食べ方を試していきたいと思います。

(菅原初芽)