ポカポカ陽気の3月12日(日)、藤倉校舎にて味噌作り(米麹編)が行われました。
この日は、ご家族の参加が多く、お子さんとスタッフとのコマ大会が行われたり、手話での会話が飛び交ったりと、年齢や性別、家族という垣根を超えた多様なつながり方のある賑やかな一日でした。
米麹味噌の材料は、大豆、米麹、塩です。今年はNPOの畑の大豆が猿被害により収穫できなかったため、オーガニック大豆を購入し使用しました。
前日からたっぷりの水に漬けておいた大豆を、早朝から大きな鍋で柔らかくなるまで煮ます。
かまどで大豆を茹でている間、元気な子どもたちと一緒に藤倉校舎の周辺散策を行いました。
檜原村はどこへ行くにも標高差のある上下運動がつきものです。整備されていない道も多くバランスをとるのに集中力を使います。近くの散策でも、ちょっとしたエクササイズのようです。
軽い運動の後は、茹で上がった大豆を冷ましながら校庭でのランチビュッフェです。
この日のさとやまランチメニューは、NPOの畑で栽培した雑穀タカキビや、固有種のジャガイモ、畑で前日収穫した春の山菜フキノトウやノビルもふんだんに取り入れました。
- 雑穀タカキビご飯
- 檜原村フキノトウの天ぷら
- ノビルの天ぷら
- ゴボウと檜原舞茸のかき揚げ
- オイネノツルイモの味噌炒め
- 唐揚げ
- ノラボウ菜の胡麻和え
- カブのマリネ
- 根菜豚汁
デッキにシートを広げたり、ベンチに座ったり、思い思いの場所で春のさとやまランチを存分に味わいました。また、自分の気に入った味噌を持ち帰れるように、味噌のテイスティングも行いました。毎年仕込んでいる味噌ですが、色も味も全然違うことに驚きます。
さあ、いよいよ味噌作りスタートです。茹で上がった大豆をざるにあげ、杵と臼で潰していくのが伝統的なやり方です。
予め塩と混ぜてあった麹と潰した大豆を良く混ぜます。
混ぜ合わせた大豆が固い時は、煮汁で調整するということですが、今回は全体的に柔らかめだったため煮汁を入れることはありませんでした。この煮汁を、少しお茶碗で試飲してみました。大豆のうまみの後からくる甘さに驚きました。
ここからは味噌作りのハイライトともいうべき楽しい作業です。手で丸めて、桶の中のビニール袋に叩きつけるように投げ入れていきます。
空気を抜くというのが本来の目的なのですが…子どもたちは夢中で皆何か言いながら、ぼんぼん樽の中のビニール袋に投げ入れていきます。
この作業を計8回皆で行いました。上に塩をふりかけ、ラップをかぶせてから、袋を閉じます。仕込んだ味噌は6月頃に天地返しをして、秋にはフレッシュな味噌を食べることができます。
終わった後、食堂でお茶を飲みながら皆に感想を聞きました。
「麹とつぶした大豆をもむのが楽しかった」「投げ入れるのが楽しかった」「大豆を杵と臼でつぶすのが大変だった」「杵と臼の使い方のコツをちょっと学べた」「自分でも作ってみたいと思った」など、様々な意見をいただくことが出来ました。
また、一番多かったのが、「今日仕込んだ味噌を食べてみたい!」との声でした。作った人の性格がでるという味噌・・・この日の味噌は、果たしてどんな味になっているでしょう?蔵出しが待ち遠しいですね!
(菅原)