初めての「白茶」体験!

遅くなりましたが、5月27日に実施した「農と食のワークショップ『初めての白茶〜藤倉の斜面畑から」の報告です。

檜原村には、ちょっと手を加えれば貴重な資源になるような宝物がたくさんあります。お茶の木もその一つ。かつてはどこの家でも畑の片隅にはお茶の木があって、自家用のお茶を作っていましたが、今ではあまり利用されることがありません。しかし、長い時間手入れされていなくても、雑草に覆われてしまっても、お茶の木たちはちゃんと生きています。そんな檜原村の茶畑を整備して蘇らせ「白茶」作りをしている出口陽子さん(「百姓の遊び場」代表)に、白茶について教えていただきました。

午前は、藤倉校舎の教室で「白茶」とは何か?というお話を聞き、その後に白茶のテイスティングをしました。白茶の産地は、中国の福建省、雲南省産のものから檜原村各地産のものまであって、どれも、ほんのり甘くホッとするような優しい味なのですが、あるお茶はとてもフルーティー、あるお茶は野趣に富んでいたり、その違いにびっくりです。味は、産地だけでなく、お茶の葉を積む時期によっても変わるということです。

お茶の色もいろいろでした。

午後は、藤倉校舎の近くで、新芽のお茶摘み体験をしました。急な斜面畑にあるので、慣れない人には、たどり着くまでがちょっと大変だったかもしれません。詰んだお茶の木は、長い間手入れされていないものでしたが、しっかり新芽を摘むことが出来ました。

摘み立ての茶葉はこんな感じです。

3日前に摘んで、陰干しをして萎凋させた葉です。(発酵過程です。)これを使って白茶作りを体験しました。

萎凋させた葉をごく弱火で炙りました。これが乾燥させるという最後の作業です。

今回のワークショップを通して、白茶は比較的工程が簡単で、素人でも作りやすいお茶だということがわかりました。調べると、白茶は、抗酸化作用、美肌効果、去熱効果と良いことづくしのお茶のようです。お茶の深くて広い世界を知ったと同時に、里山再生する上でも大きなヒントをいただいた今回のワークショップでした。

今回の里山ランチは、5月の味のキャラブキ、お茶の新芽の天ぷら。そしてタカキビご飯など。講師の出口さんおすすめの冷たい白茶もランチによく合いました。(川上)