映画「杜人」上映会 in 東京都檜原村が行われました

暖かい陽気となった3月4日(土)、藤倉校舎にて地域おこし協力隊の高野さん主催の映画「杜人」の上映会が行われました。

さとやま学校・東京では、「春のさとやま弁当」を販売しました。NPOの畑で収穫した雑穀、じゃが芋オイネノツルイモ、また藤倉で作った味噌をふんだんに使い、春の山菜フキノトウも取り入れました。

さとやまランチ作りを通じて、さとやま学校・東京が大事にしたことは、昔から檜原村の斜面畑で栽培し命が繋がれてきた作物を継いでいくことと、その美味しさを分かち合いたいという思いです。

(春のさとやま弁当、これに味噌汁もつきました)

雑穀タカキビを、なんとお肉を使わないハンバーグ「タカキビバーグ」にしました。お肉を全く使っていないタカキビバーグですが、タカキビ本来のうまみと粒々とした歯ごたえがあり、とても美味しいです。よく合うシンプルなキャロットソースを添えました。

タカキビは、穂が実るころには2メートルを超える高さになります。中国ではコーリャンと呼ばれています。ネパールではタカキビを使ったお酒があるとのこと。ここ檜原村ではタカキビのことを「ホモロコシ」という方が多いです。

(タカキビの穂。)

雑穀アワはご飯と一緒に炊きました。少しお米が固くなってしまったものをありましたが…(すみません!)ご飯と共にアワのうまみが感じられます。白米に比べて鉄分が数倍も多く、その他の栄養価も高いと言われています。ご飯にふりかけた胡麻も、檜原村で栽培し収穫したものを使用しました。

(アワの穂。)

檜原村の固有種であるじゃが芋オイネノツルイモは小沢の畑で採れたものです。地元の方に教わったレシピの味噌炒めは小ぶりのものが良く合います。今回は自家製柚子味噌もアクセントに、甘辛い味噌を絡めています。

(昨年の夏に収穫したオイネノツルイモ。)

檜原村特産の舞茸、檜原村小沢で収穫したフキノトウ、鶏をそれぞれ天ぷらにしました。天ぷらにすることで、うま味がギュッと凝縮されます。

炒め野菜の味噌汁の味噌も、毎年藤倉で作っている味噌を使用しました。藤倉の気候が味噌の発酵にとても良く合うそうです。

(今年2月に藤倉校舎にて仕込んだ麦味噌。これから発酵させる。)

(春のさとやま弁当)

この他にも、NPOで栽培収穫した小麦粉を使用した全粒粉クッキーも販売しました。

種を蒔き、育つ経過を見て、収穫し脱穀。檜原村での畑活動では、作物を料理するまでに至る手間の多さをしみじみ感じているので、さとやま弁当を食べてくださった方からの「美味しかったです」という声と、雑穀に興味関心を寄せてくださる方の反応がとても嬉しかったです。

この日は、デッキでの音楽会も初デビューでした。チェロとバリトンサックスの音色が物語のように山の景色に溶けていく時間は、本当に素晴らしいものでした。

人が集まって賑わいある一日。藤倉校舎も校庭も喜びにあふれているように感じました。

(菅原)