重要文化財小林家住宅つつじ祭

今年も重要文化財小林家住宅つつじ祭に出店しました。

小林家住宅は、檜原村最西の山の中腹にある山岳民家で、江戸時代の檜原村の暮らしと風景が再現されています。ただ、行くにはちょっと大変。車道からは急な山道を登るか、事前に申し込みをして小さなモノレールを利用するかの2つの方法しかありません。出店するスタッフも、荷物だけをモノレールに乗せ、自分達は山を登って会場入りしました。祭りの目玉のミツバツツジの開花は、残念ながらほぼ終わってしまって見られなかったのですが、周囲の山々は雨上がりの新緑できらきら輝いていました。

今回、当NPOは、粟(あわ)ぜんざいを販売しました。粟(あわ)を炊いて、小豆あんをかけて食べるシンプルなデザートなのですが、粟(あわ)の意外な美味しさを発見する方が多かったようです。今回使った粟(あわ)は、自分たちで栽培したもので、その粟(あわ)の種は、会場の小林家住宅の近くの家の方に分けて頂いたものです。江戸時代も、このあたりで粟を栽培していたのだろうか? その時代は、何をどういう風に食べていたのだろうか?と気になります。この先、小林家住宅のお祭りでは、そんな昔のレシピを再現出来たらいいなと思いました。     

天気予報が良くなかったこともあり、お客さんが少なかったのは残念ですが、地元のおいしいものの販売や、すっかりおなじみになった村長のオカリナ演奏、地元藤倉の東京都指定無形民俗文化財である獅子舞の上演もあり、とても檜原村らしい手作りのお祭りを楽しんだ1日となりました。