「こんにゃく作り」を行いました。

12月10日(土)「農と食のワークショップ」第3回目であるこんにゃく作りが行われました。この日の参加者はスタッフを含めて4名でした。

午前は堆肥にするための落ち葉かき作業を行いました。朝の藤倉校舎は寒くて暖かい飲み物で暖を取りましたが、陽を浴びながらの落ち葉かきは、着込んだ服をどんどん脱ぎたくなるほどの暑さでした。

落ち葉かきの後は里山ランチです。ゴボウと倉掛の舞茸のかき揚げ天ぷら、藤倉で作った味噌もふんだんに使用し、小沢の畑で収穫した粟のぜんざい付きです。こんにゃく作りの講師として来てくださったかよ子さんからの大根やジャガイモのおかずの差し入れもあり、豪華な食卓となりました。

そしていよいよこんにゃく作りが始まりました。こんにゃく芋は、藤倉で畑をお借りしているKさんに頂いたものを使います。

こんにゃく芋は、春の植え付け、秋に収穫、保管し来春に再植え付けの作業を繰り返し、収穫までに3年ほどかかるということです。葉に傷がついただけでも病気になってしまうデリケートな作物で、強い日光や風、干ばつ、水はけの悪い土地ではうまく育たないそうです。生のこんにゃく芋はアクとえぐみが強く、イノシシも食べないと聞きます。

(頂いたこんにゃく芋。今回は大きいものを一つ使いました。)

講師のかよ子さんのこんにゃくの作り方は、まず、カットした生のこんにゃく芋をお湯と一緒にミキサーで攪拌します。

すりおろしたこんにゃく液を入れた鍋をかまどにくべ、大きなへらでぐるぐるとかき混ぜます。参加者が交代で鍋の中のこんにゃくをかき混ぜる体験も楽しいものでした。お湯をつぎ足しながら、30分ほどかき混ぜ煮ていきます。

少し舐めてみて舌にピリッと感じがなくなれば、そこでこんにゃくの素(成分は炭酸ナトリウム)を熱湯で溶いて入れ、かき混ぜていきます。

固まったこんにゃくを鍋に入れたまま包丁で大胆にカットし、再び30分ほどお湯で湯がいていきます。

講師のかよ子さん曰く「食べてみて美味しかったら出来上がり」。湯がいたこんにゃくは水にさらします。

陽の当たる校庭にテーブルを出し、皆で出来立てのこんにゃくをお刺身で頂きました。トッピングはわさび醤油、地元の方から頂いた柚子で作った柚子味噌、自家製の酢味噌です。どれにつけても、ぷりぷりで柔らかい刺身こんにゃくにマッチして、ほっぺたが落ちそうな美味しさでした。

檜原村では木炭、養蚕(繭)と共に、こんにゃく芋も換金作物として作られていたということです。こんにゃくは普段の食事に出されてきたものではなくお正月などで出される特別な食べ物だったのかもしれません。作り方や食べ方も家庭ごとに様々あるようです。こんにゃく芋の栽培も含めて、地元の方がどのように作られてきたのか、どの様な食べ方をしてきたのかを聞きながら、これからもこんにゃく作りを作っていきたいと思いました。(菅原初芽)

参考:一般財団法人日本こんにゃく協会 ウェブサイト

こんにゃく芋のルーツ・栽培方法 | 日本こんにゃく協会 (konnyaku.or.jp)2022年12月12日アクセス